マサリク大学医学部シミュレーションセンターが設立1周年を迎える
昨年秋にマサリク大学医学部に開設されたシミュレーションセンターが1周年を迎えました。このセンターはチェコ国内に限らずヨーロッパ全体でも最先端の設備を有しており、昨年は2,000人を超える医学部生がシミュレーションセンターでの授業を受けました。
このシミュレーションセンターは、将来の医師の教育にまったく新しい機会をもたらしました。「学生たちは実際に病人を治療する前に、患者を治療する最善の方法を学ぶことができます。さらに、実際には遭遇しないような様々な種類の診断や状況を解決してみることもできます。このシミュレーションセンターとシミュレーション医療の重要性は、コロナウイルスのパンデミックで病院のキャパシティが減少したことでさらに高まりました。実際の患者との接触が教育に不可欠であることに変わりはありませんが、シミュレーションセンターのおかげで、現場に対応できるように学生を教育することができます」とマサリク大学医学部長は述べています。
シミュレーションセンターは5階建てになっており、実際の病院の環境を模したつくりで最新の医療機器と最先端のシミュレーターを備えています。センターの1階には救急車と緊急治療室があり、病院フロアには手術室、集中治療室を備えているほか、建物屋上にはヘリポートもあります。