自分の気持ちに素直に行動することがいい結果につながる
人の役に立ちたいという思いから元々医師になりたい気持ちはあったのですが、大きなきっかけは中学生の頃に帝王切開で赤ちゃんが誕生する場面を見学したことです。命の誕生や、実際に医師の方が働いている現場、患者さんに寄り添ったケアを目の当たりにして、自分も同じように患者さんに接し、治療できる医師になりたいと思うようになりました。
こちらの授業は予習して知識を持っていることを前提に進むので、限られた時間の中で自分に合った勉強法をみつけ、効率的に勉強することが大切だと感じます。また、チェコの医学部の試験ではほとんどの科目で口頭試問があるので、アウトプットの力を身につけることも重要だと思います。友人と一緒に勉強することで、お互いに刺激しあって最後までやり抜くことができています。
チェコで英語で医学を学びたいという気持ちがあれば、それを優先してそのために行動していくことが大事だと思います。また、モチベーションを保ちづらくなった時、初心に帰ることがあると思います。初心を忘れず目標に向かって頑張る、自分の気持ちに素直に行動することがいい結果につながるのではないかと思います。
マサリク大学医学部 3年生 坂本さん
人生が豊かになっていく
私は留学経験がなかったため、初めの1年は大変苦労しました。英語での授業に加えて、海外生活、そして自炊。全てが初めてで、無我夢中で必死に過ごしました。フラデツ校ではほぼ毎日テストがあり、緊張と不安で眠れず、泣きながら家族に電話することも度々ありました。
日々の勉強量は膨大ですが、教授との距離が近く、手厚いサポートがあるので乗り切ることができます。拙い会話にも繰り返し聞き返すことにも、親身になって対応して下さるので、「ここまでしていただいたのだから、頑張らないと!」という気持ちになります。
英語力や海外生活に不安がある人もいるかもしれません。しかし、一つ一つ誠実に取り組むことで自然と良い方向に向かっていくと実感しています。2年生になり心に余裕ができ、バレエ教室にも通い始めました。今後はチェコの文化にも触れる機会を増やしていきたいと考えています。
楽しいことばかりではありませんが、色々な経験をして色々な価値観に触れることで、人生が豊かになっていくように感じています。
今の自分があるのは、国や文化が違うけれど、心を許せる友人たちに出会えたこと、そして、心細い時に寄り添って下さるコーディネーターさんのお陰です。4年後卒業を迎えた時、どんな景色が見えているのか今から楽しみです。
カレル大学医学部フラデツ・クラーロヴェー校
2年生 川島さん
仲間に恵まれました
マサリク大学を初めて知ったのは、大学受験の情報誌に広告が載っていたのを目にした時でした。私は中学まで北米に住んでいましたが、欧州と聞いて思い浮かんだ物はお洒落な建築物くらいで、人や文化などには全くの無知である事に気付かされました。それでも、「国境を越えて活躍できる医師」を志していた身として、あの広告はまさに「渡りに船」だった事は今でもよく覚えています。
入学してからは授業の進行速度に圧倒される日々が続きました。自分の理想と現実の乖離に苦しみ、歯痒い日々が続く毎日でした。そんな時に声を掛けてくれた友人、食事に誘ってくれた友人、話を聞いてくれた友人、色々な人の支えがあって今の自分が在ると思っています。ある日、クラスでの発表直前に友人のパーティーへ拉致され、お酒を飲まされた後、酔った状態でプレゼンした結果、英語がスラスラ出て来て教授に褒められたのはいい思い出です。
マサリク大学に入学して良かったと思う事は多種多様な価値観に触れる事ができた事です。一年生の時、寮のルームメイトがイスラム教徒だったのですが、実際にメッカの方向にお祈りしている場面や食べ物の制約など、イスラム教の世界観を垣間見る事ができた貴重な体験でした。
環境は人に大きな影響を与えます。しかし、それは経験した人にしか分からない事でもあります。勇気の要る決断ですが、まずは挑戦してみる事が大事だと思います。頑張って下さい。
マサリク大学医学部 卒業生 鍋島さん
予備コースを経験した意義は
大いにあった
私は留学経験も一切なく、英語はある程度読めるが英会話はからきしだめ、という状態でチェコに渡った。2019年のカレル大学医学部予備コース、ポデブラディ校の学生人数は約50人、そのうち日本人は10人程度。過半数はアラブ人が占めていた。実施科目は主要教科が生物、化学、物理、副教科が英語、ラテン語、チェコ語、倫理であった。そして、生物の量に圧倒される人は少なくないだろう。生物はカレル大学医学部フラデツ・クラーロヴェー校の教授が講義を受け持っている。
個人的に予備コースを経験した意義は大いにあった。その理由のひとつに英語力の大幅な進歩をあげたい。渡航する前に比べ成長が顕著に感じられた。最も大きな要因はクラスと外国人の友達に恵まれたことだ。また学習面においてもかなりの恩恵を受けた。
一般的に、自分なりの学習法を確立することは多大な時間と労力を要する。しかし一旦確立してしまえば、その方式に当てはめて効率よく物事を学習できる。私にとってこの予備コースは、その方式を確立するための貴重な助走期間であったと言えるだろう。
カレル大学第一医学部 1年生 内村さん
お互いを高めあえるような
友達との交流
カレル大学医学部フラデツ・クラーロヴェー校(以下HK校)に入学してみて、まず実習とテストの多さに驚きました。教科書での勉強は基本的な知識を習得する上ではとても大切ですが、複雑な構造など理解が難しいと感じる場面も少なくありません。実習では、実物を用いて自分で触って確認することができるため、自習で生じた疑問を解消したり、理解をさらに深めたりすることができています。また、教授との距離も近く、すぐに質問することができるため、実習中に生じた疑問もその都度解決することができます。
また、海外の医学部で勉強するにあたり共通して言えることだと思いますが、積極性が大切だと感じています。日々の勉強をこなすのはとても大変ですが、一つ一つの科目としっかり向き合い、積極的に実習に参加したり、教授やクラスメイトとコミュニケーションをとったりすることで、自然と必要な知識が身についていっていると実感しています。
私は生活面でも勉強面でも大変有意義な時間を過ごすことができています。貴重な経験ができる機会も多く、お互いを高めあえるような友達との交流を通して学ぶこともたくさんあります。HK校への進学を考えている方、ぜひお待ちしています。一緒に頑張りましょう!
カレル大学医学部フラデツ・クラーロヴェー校
2年生 原田さん
常に柔軟に笑顔で対応できる
医師になりたい
父の病床で対応してくださっている先生、看護師の方に心をうたれ、医師になろうと決意しました。自分の人生を考えたときに、多くの命、生き方に寄り添えることは素晴らしいことだと考えています。
マサリク大学に入学してみて、まず授業がとても大変だということを日々感じています。テストの回数が非常に多く、多くの情報を理解しインプットすることが求められます。セミナーなど小規模なクラスでは意欲的に参加をすることが大事だと感じました。コミュニケーションが苦手な私ですが、医師として大事な要素なのではと思い、なるべくクラスで発言をすることを心がけるようにしています。
チェコで医療を学ぶことは、非常に有意義なことだと思います。学業など大変なこともありますが、ヨーロッパを中心に世界から多くの学生と共に勉強できることは大きな魅力です。また、私が住んでいるブルノは、小さな町ですが学生が多く、また自然が身近にあるのでとても住みやすい町です。
将来は地域医療で人々を支えることのできる医師になりたいと思います。幅広い年齢層を診療しないといけないので、常に柔軟に笑顔で対応できる医師になりたいです。
マサリク大学医学部 5年生 岡本さん
大切なのは、周りと悪い意味で比べないこと
私は、予備コース生のときにカレル大学のオープンキャンパスに参加しました。その時に話をしてくれた教授と、プラハの街や校舎の雰囲気が好きだったこと、歴史ある大学というところに惹かれてカレル大学への入学を決めました。
授業には学年全員が対象の講義と少人数で行われるクラス授業がありますが、私はこれら全ての授業が無駄にできない時間だと感じています。私の場合、自分がテキストを読んでまとめたこと、耳から入る情報、教授の書く図、友達と話したこと、全ての情報を合わせて理解できることが多いからです。大切なのは、周りと悪い意味で比べないことです。すべては、周りとの戦いではなく、自分がいかに頑張るかにかかっています。周りと自分を比べてしまい精神的につらい時期もありましたが、自分に合う生活、勉強スタイルを見つけることで効率よく勉強が進められるようになりました。
またこちらでは、英語で話しているときに多少の文法や単語、発音の間違いは全く気にしなくていいと感じています。教授はもちろんチェコ人ですし、他の学生も英語がネイティブでない人がほとんどです。お互いに、言いたいことを確実に伝えられるようにしようという雰囲気があります。新しい世界に飛び込みたいと思う人はぜひチェコへの進学も考えてみてください。
カレル大学第一医学部 2年生 平田さん
先輩たちが勉強のポイントや
大学生活について教えてくれる
人と関わり笑顔を与えられる仕事をしたいと考え、その最高峰と思われる医師を目指すことを決意しました。将来は、様々な国で最先端の医療を学び、経験したのち、日本の医療の発展に活かすことができる医師になりたいです。
受験勉強は、生物を今まで一度も学んだことがなかった私にとってとても大変でしたが、参加した本試験対策講座において英語でみっちり教えていただいた甲斐もあり、合格することができました。
実際に入学してみて、医学生としての生活はとても充実しており、心からこの大学に行ってよかったと思っています。入学前は不安だらけでしたが、世界各国から来ている同級生はみんな同じ立場だと思うと焦りは感じなかったですし、先輩たちが勉強のポイントや大学生活について教えてくれるので、安心できました。皆さんが入学した際には精一杯お手伝いさせていただくのでご安心を!
プラハでの生活は、想像していたよりも快適です。住む上で不便なこともなく、治安もよく、安心して暮らせる街です。チェコの首都でありながらも穏やかな時間が流れていると感じます。
入学に迷っている人に、私は胸を張っておすすめしたいです。勉強だけでなく生活においても、他の人と違う素晴らしい体験ができ、困難を乗り越える度に自分にどんどん自信がついてきているのを実感しています。
カレル大学第一医学部 2年生 花井さん
報われない努力もある、けれど信じて突き進めば大抵のことは為せば成る
私は、現役大学受験当時から医学部志望でしたが、前期入試は上手くいきませんでした。勉強以外にも強くやりたいことがあった私は、同大学の他学部に後期受験で入学しました。そして今、遠回りこそすれ、やりたいことをやり切って、満を持してここにいます。
医学以外のことを勉強してきたからこそ、ずっとやりたかったことを今勉強している事の面白さ、楽しさと喜びを感じています。この道を選択したことを受け入れて支えてくれる家族、そしてお互いに励まし合うことのできる友人たちに心から感謝しています。
海外で暮らすことが未知な体験だという方もいると思います。不安の原因は英語のこと、勉強のことなど、様々あることでしょう。ただここで共に学んでいくことになる学生は、国籍関係なく皆さん同様医師になることを志したチェコへの留学生です。決してひとりではありません。もし自分自身の医学に対する情熱、医師になるという意志が十分だと思えるのなら、努力を続ける覚悟があるのなら、是非思い切って飛び込んでみてください。
報われない努力もある、けれど信じて突き進めば大抵のことは為せば成る。自分が好きなこと、やりたいことなら尚のこと挑戦してみたくはありませんか?
カレル大学第一医学部 3年生 末満さん
寮から徒歩10分で大学に通える
私がチェコの大学の存在を知ったのは、高2の春休みの時です。当時、私は日本の理学部か医学部を受験する予定でしたが、ある日、父が持ってきてくれたハンガリーとチェコ医科大学事務局のパンフレットを読んでとても魅力的に感じました。
予備コースでは高校では勉強しなかった物理も勉強する必要があり、授業についていくのは大変でした。一緒にチェコに来た友達に勉強を教わったりして、2月ごろにやっと勉強が軌道に乗ったと感じました。
生活も大変でした。初めて親元を離れる不安に加えて、様々な小さなトラブル、冬の暗く寂しい気候など、11,12月が最も辛い時期でした。冬休みに日本にいったん帰国し、親や友達に会ってようやく気持ちを切り替えることができました。新しい年になって、勉強へのやる気が回復し、料理が楽しくなるなど、生活も明るいものになりました。
予備コースのキャンパスのポデブラディは、寮から徒歩10分で大学に通えるなど、とても便利な町です。また寮母さんをはじめとするポデブラディの人々は、親切で温かい印象があります。さらに町並みはとてもかわいらしく、晴れの日には大学前の広場や公園でひなたぼっこするお年寄りをよく見かけました。私も暖かい時には川沿いを散歩したり、パンやアイスを買って食べ歩きます。
カレル大学第一医学部 1年生 田中さん
重要なのは根気とやる気
私は元々アメリカの大学で生命科学系の科目を学んでいたのですが、あるきっかけでより直接的に人のサポートができる医師になりたいと強く思うようになりました。
色々な医学部を考えましたが、レベル、費用、場所や言語等を考慮するとチェコの医学部が自分にはちょうど良いと思いチャレンジしました。英語で学べるというのも魅力的でした。また、カレル大学第一医学部を選んだのは当時の私にあった選択肢の中で一番レベルが高かったからです。
チェコでの生活は日本やアメリカでの生活とはだいぶ違い苦労する時もありますが、チェコ語医学部や同じ英語医学部の生徒達と楽しく過ごしています。大学での勉強は大変で日々忙しいですが、何よりやりがいがあって楽しいです。私は講義に行って教授が重要だというポイントを理解し、実習で実際に見て確認し、教科書で自習という流れで勉強しています。わからないことは、講義後に質問に行ったり、色々な参考書を読みあさったりといくらでもやりようがあります。
こちらでの医学部生活はもちろん楽しいことばかりではなく、多くの挫折や困難も待っています。たとえ辛くても、乗り越えられる根気とやる気があればこちらでの大学生活が有意義に過ごせると思います。
カレル大学第一医学部 2年生 宮田さん
自分が勉強したいことを学べている
入学してみて、自分が勉強したいことを学べている今がとても楽しいです。辛いと思うときも何度もあります。どれだけ準備をしても試験前はプレッシャーに襲われたり、量が多すぎて終わりが見えず不安になったりもします。ただそれ以上に、一緒に頑張っている友達の存在や、何より医師になる上で必要なことを学べているので、「楽しい」の方が大きいです。
チェコに来て大変だなと思うのは、タイムスケジュールを全て自分でたてることです。限られた時間をどのように使うかを自分で考える必要があります。大学の授業やテストなどの日々の勉強に加え、先輩たちとのワークショップもあるので、時間の管理や計画を立てるのが苦手な私にとっては大変です。
口頭試験の対策では友達と協力してインプットとアウトプットの練習をしました。「X-ray」「CTスキャン」などの144ものトピックを三人で分担し、各自が勉強した内容をまとめて回答を作成した後に発表し合います。一緒に対策をすることで、モチベーションを保つこともでき、お互いに説明し合いながら勉強することで内容も頭に入りやすかったです。
また、スポーツも好きなので授業の体育とは別でバスケットボールサークルに入ったり、最近はジムにも通い始めました。ジムに行くと知り合いや友達がいるので、勉強の合間のリフレッシュになっています。
カレル大学第一医学部 2年生 藪さん