QSサステナビリティ・ランキング2026:マサリク大学が「ガバナンス」で世界トップレベル

国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)への大学の貢献度を評価する QSサステナビリティ・ランキング2026 には、前年より250校多い 1,994大学 が参加しました。
その中でマサリク大学(MUNI)は、倫理性と透明性に優れた大学として世界的に高く評価 されています。
MUNIは「ガバナンス(Good Governance)」分野で 98.2/100 の高得点を獲得し、世界67位、チェコ国内1位 にランクされました。
この評価は、大学のガバナンスに関する10の指標に基づき、
●倫理規範が戦略文書に明確に示されているか
●財務情報の透明性
●大学の意思決定機関の議事録公開
●学生の意思決定参加
などが対象となります。また、MUNIのサステナビリティ委員会、倫理委員会、人権・平等機会委員会、学生団体への支援などの取り組みも評価されています。加えて、SDG16(平和・公正・強い制度)に関連する研究の引用状況も指標に含まれています。
■知識交流(Knowledge Exchange)分野でも国内1位
MUNIが特に高い評価を受けたもう一つの分野が「知識交流」で、世界98位(前年より26ランク上昇)、国内1位、スコアは 96.3/100 でした。
この分野では、
●開発途上国との研究協力
●社会に開かれた生涯学習プログラム
●SDGsに関する研究成果が政策文書などで引用される度合い
などが評価されています。
■チェコ国内での順位と世界のトップ大学
MUNIは2022年のランキング開始以来、毎年参加しており、今年は 世界266位(前年215位)、欧州では133位、チェコ国内では 2位 でした。
チェコ国内の上位大学は以下の通りです:
1. カレル大学:258位
2. マサリク大学:266位
3. チェコ生命科学大学:346位
4. パラツキー大学:423位
5. ブルノ工科大学:500位
6. チェコ工科大学(プラハ):591位
今年は新たに3大学が加わり、合計15大学がランク入りしました。
世界トップ3大学は以下の通りです:
1. ルンド大学(スウェーデン)
2. トロント大学(カナダ)
3. ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)







