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ドイツ人医学生へインタビュー:何も知らなかったブルノがいつの間にか故郷に。(医学部留学)

German med student: From knowing nothing about Brno to calling it home

ドイツ、ハイデルベルクから来たMr. Max Wiebels(マックス・ウィーベルさん)「チェコの文化が自国のものとよく似ているので、すぐ生活に馴染めました。」

マックスさんは、学校選びの際に連絡を取っていたアドバイザーのとある言葉がきっかけで、2日間で進学先を決めました。英語環境に恵まれた評判の高い医学部プログラムがあるという説明だけで、マサリク大学を受験しようと決意したのです。マックスさんは、当時、マサリク大学どころか、ブルノのことさえも聞いたことがありませんでしたが、ただ医学を学びたい一心で、高い教育水準を誇るマサリク大学に惹かれていました。

マックスさんにとって、ブルノはとても魅力的でした。この町には故郷を思い起こさせる雰囲気があり、彼の求めていた質の高い教育環境も整っていました。「私はブルノが大好きです。この小さな町には必要なものが全て揃っています。」現在、彼はマサリク大学の9学期目に在学中で、ここで勉強することに決めて心から良かったと感じています。マックスさんは、医学部への進学を考えている人にはマサリク大学を強く勧めています。「とにかくおすすめです。マサリク大学には感謝でいっぱいです。」彼はこの医学部で多様な経験を積むことができました。3年生まではほとんどの時間を座学に費やしていましたが、今では実際に患者さんを相手に現場にたずさわることもあり、卒業後は救急科の医師になりたいと考えています。

マサリク大学医学部での勉強は楽しいことばかりではありません。「しっかり心の準備をしておいて下さい。学費の安さや楽しい生活に目を向けることは簡単ですが、自分の目標をしっかり見据えることが大切です。」彼は、この医学部の厳しい環境には満足しており、入試を受けた時からそのレベルの高さを実感していたそうです。「これまで退学者を何人も見てきました。彼らは、ただ知識不足だっただけでなく、医学に十分精通していなかったのです。」しかし、マックスさんのようにメリハリのある学習習慣が身に付いていれば、医学部も決して難しいものではないのかもしれません。中でも大変な科目の一つとして、4年間必修のチェコ語の授業があります。最終学期の病院実習では、実際にチェコの患者さんを相手にしなければなりません。マックスさんは、この授業のおかげで“しっかりとした”チェコ語が話せるようになったと言いますが、実際は膨大な量の医学用語をチェコ語で学んできました。

彼の故郷であるドイツ、ハイデルブルグとチェコの文化はとてもよく似ており、生活に慣れるのに苦労はしなかったそうです。「特に似ているのは、初対面の人との接し方です。まずは相手を良く観察し、それから徐々に受け入れる姿勢です。」おかげで彼はすぐに友人を作ることができたので、ルームメイトに会う2週間前から、既に寮生活に溶け込んでいました。

5年経った今、学期も残すところあと僅かとなり、マックスさんは国家試験や将来の就職先などに目を向け始めています。卒業後の選択の幅が広いことも、マサリク大学の大きな魅力です。卒業後は、イギリスかノルウェーもしくはドイツで医師になろうと考えています。