マサリク大学、キャンパスに新たな実習用医療施設を設立(医学部留学)
Masaryk University to build a practice hospital at the campus
まるで本物の医療環境のようなこの施設は、省エネ対応、5階建て。救命救急科や救急車の実物大模型なども。
来年度から、マサリク大学ボフニツェキャンパスでは将来の医師を育成するための実習用医療シミュレーションセンターの建設が開始されます。完成予定は2020年。これは、マサリク大学のプロジェクト“Strategic Education Investment”(SIMU+)(総予算額およそ12億コルナ〈約60億円〉)によって実現しました。今夏、このプロジェクトは文部科学省より正式に認められ、マサリク大学は行政機関から一部の資金提供を受けることになります。
「質の高い教育と実践的学習は、常に優先課題です。」マサリク大学長のミクラーシュ・ベクはこう語っています。「だからこそ、このプロジェクトに焦点を置きました。我々が提供する教育の質向上を目指し、今まで他国でしか見られなかった医療シミュレーションセンターを建設しています。」
このプロジェクトでは、マサリク大学のほぼ全ての学科が対象となります。その要となるのが、医学部と歯学部に向けたボフニツェキャンパスの実習用医療施設です。
施設は、実際の医療環境のような作りになっており、救命救急科や救急車の実物大模型の他に、ヘリポート、集中治療室、手術室、産科病棟、診察室、歯科治療室、そして病室までも兼ね揃えています。医療シミュレーションセンターという安全な環境で、一般的な治療から難易度の高いものまであらゆる医療過程を実践的に学べるため、医学生にとって良い機会となるでしょう。
床面積8,000平方メートル、建設費用はおよそ8.8億コルナ(約44億円)
「この教育計画は、医学生に向けた我々の教育の在り方に大きな影響を及ぼすことになると思います。」こう語るのは、この保証人を務めプロジェクトを立ち上げたペトル・シュチョウラチュです。「医療シミュレーションセンターは大変ユニークです。多様性に富むだけでなく、学生は最先端のシミュレーション医療を日々の学習に取り入れることができます。また全ての部屋、医療用模型、教材が授業に組み込まれることになります。」
医療シミュレーションセンターは、新施設である救急車センターの近くに建設されます。建物の床面積は8,000㎡で、設備を含めた建設費用はおよそ8.8億コルナ(約44億円)と予想されます。