シミュレーションセンター、ついに建設開始!
マサリク大学の医学部があるボフニチェキャンパスにて、正式にシミュレーションセンターの建設が開始されました。総工費50億円をかけるこの最先端のシミュレーションセンターは、2020年度にオープンを予定しており、主にマサリク大学医学生のための臨床実習用医療施設となります。5階建ての建物内には、救急救命科や救急車の実物大模型、ヘリポート、公開手術室、集中治療室、産科病棟、診察室、病室などが入り、まるで本物の医療施設のような作りとなります。それぞれの部屋には、実習用人体ダミーやマネキン、練習器具、さらには実際に医師が遭遇する状況・症状を疑似体験することが出来るシミュレーターなどが完備されています。また、後日教授たちがその実習結果を分析し学生たちにフィードバックできるよう、録音・記録機能も兼ね備えています。これにより、学生たちは一般的な症例から難易度の高い症例までを網羅し、安全に疑似体験をすることが出来ます。
マサリク大学医学部の学長は、「このシミュレーションセンターは、その利便性の良さだけでなく、最先端の技術と症例を使った疑似体験を医学生の毎日の授業や実習課程に入れることで、より優れた医師を育成することが出来る、とてもユニークな施設になるでしょう。近い将来、マサリク大学医学部がここで培われた最先端の医学教育や臨床実習によって、チェコ国内だけでなくヨーロッパの医学教育の中心になれればと願っています。」と語っています。