マサリク大学医学部、コロナ関連医療業務に従事した学生へ単位認定
マサリク大学医学部はコロナ関連の医療業務に従事した学生に対し、業務を実習の一環とみなし、単位を認定することを決定しました。これは、医療施設や社会施設などで積極的に医療業務に従事するマサリク大学医学部生を対象にしたもので、認定される単位数は大学で必要な実習内容にどれだけ近いかによって判断されます。チェコの他の医科大学の学長や医学部長もこの単位認定の動きに賛同しています。
「学生にとっても、コロナウイルス流行下での医療経験が単位認定されることは非常に意味のあることです。医学部での学習は一時中断されてしまいましたが、彼らはコロナ禍において重要な役割を果たしました。」と学長は言います。認定される単位は通常の医学実習単位の50%から100%に相当します。「私達は、学生が医療の現場で経験と知識を得ることは非常に大切なことだと考えています。」と医学部長は言います。医療活動や関連ボランティアに従事している学生は保健施設や老人ホームなどの様々な施設で働いているため、大学の実習と同じような経験ができていると考えられます。
チェコ全体をみると、医学部での授業は継続的に行われていますが、高度なシミュレーターを使ったコースを増やすなど、学生が医療の現場で必要となる技術を身につける機会を失わないよう柔軟な対応がとられています。各大学は年間の授業スケジュールを調整したり、ブロック単位の授業を行ったりと、様々な工夫をしています。また、試験日程を増やすことで医療業務に従事する学生が試験日をうまく調整できるようにもしています。