カレル大学第一医学部キャンパスに大規模研究センター建設へ―100年に一度の大規模なキャンパス拡張工事
カレル大学の経営陣は、第一医学部のAlbertovキャンパスの拡張工事について、チェコのアンドレ・バビシュ首相らと共同で会見を行いました。今回の拡張ではBiocentrumとGlobcentrumと呼ばれる2つの研究センターの建設が計画されており、カレル大学の過去100年で最大規模のキャンパス拡張となる予定です。会見に同席したバビシュ首相とカレル・ハブリチェク産業・貿易大臣は共に、科学と教育への投資の重要性を強調しています。
チェコの財務大臣や教育大臣ら政府関係者も、この拡張計画によりチェコが科学の分野でより注目されることや、カレル大学の評価がさらに高まることを期待しています。ハブリチェク産業・貿易大臣は、「この計画がチェコの国力向上にもつながる」と述べました。
建物の設計を担当した事務所は「単なる大学のキャンパス」の建設ではなく、大規模な「学生の街」を目指しているといいます。研究室や24時間利用可能な自習室、最大300人収容可能なレクチャーホールに加えてカフェや公園なども建設される予定で、一部施設は地下に配置されます。
Biocentrumでは、特に肥満など、現在社会を蝕んでいるさまざまな病気の研究に焦点を当て、Globcentrumでは、地質学などの地球科学や移民の研究に力を入れる予定です。2つのセンターは第一医学部、数学・物理学部、理学部が利用する施設として約1,200人の職員が働く予定となっており、2026年冬の使用開始を予定しています。