新設されたキャンパスで、世界各国の学生と共に医師を目指せる

初代大統領であるトマーシュ・マサリクの名を冠して1919年ブルノに設立された由緒ある大学で、総生徒数44,000名以上が通う、チェコ共和国で第二の規模を誇る大学です。 現在、1200以上の専攻分野を学べる9つの学部(医学、法学、理学、美術、教育、経済、情報処理、社会科学、スポーツ科学)があります。
近年では、ブルノ市街の南側に新しいキャンパスを構え、医学と自然科学、スポーツ科学に更に力を入れています。2005年には、ヨーロッパ内の大学で優れた教育を提供する大学に贈られる賞「EUNIS Elite Award」を受賞しました。
大学概要
創立 | 1919年 |
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大学総学生数 | 約44,000名 |
医学部学生数 | 約4,500名 |
医学部英語プログラム学生数 | 約900名 |
専攻 | 医学部、法学部、理学部、美術学部、教育学部 経済学部、情報学部、社会学部、スポーツ学部 |
カリキュラム | |
留学生の主な出身国 | ポルトガル、イギリス、キプロス、ノルウェー ギリシャ、スウェーデン |
General Medicine (医学部本コース)

医学部本コースは6年制で、一般教養の授業はなく、入学直後から基礎医学の授業が始まり、解剖学や生理学などの専門分野も1~2年生で履修します。3年生からは臨床実習が加わり、4~5年生では臨床医学を集中的に勉強します。6年生では、国内外で病院研修を行います。日本で病院研修を行うことも可能です。授業は、Seminar(セミナー)、Practice(実習)、Lecture(講義)の3種類で構成されております。また、1グループ15名程度の少人数制のグループに分けて授業スケジュールを組んでおり、一人ひとりに教授の目が行き届く教育です。授業・試験・研修を通して、学生が自ら解決する力を取得するカリキュラムを常に目指しています。国際的に高く評価された実践的なカリキュラムと最先端の医療設備で、世界に通用する医療技術を習得できるプログラムです。
Foundation Programme (医学部予備コース)

医学部予備コースは、出願時点で英語力や理系知識が不足している学生でも、基礎学力を身につけた上で、段階を踏んで医学部本コースに挑戦するためのプログラムになります。入学前の英語力強化のため、コース開始前に6週間の英語研修も実施されます。
医学部予備コースでチェコの授業スタイルや生活環境に慣れていきながら、医学部本コースに進学することができます。また、予備コースで取得したチェコ語の単位は、本コースのチェコ語での単位に振り替えられるため、アドバンテージもあります。

マサリク大学は、チェコ共和国の第二の都市、ブルノにあります。ブルノはモラビア地方南部の中心都市。人口は約40万人で、首都プラハに次ぐ規模を誇る都市です。800年以上に亘り途切れることなく続いてきたこの街は、昔ながらの伝統的な良さと、近代的で煌びやかさを合わせ持つ、訪れる者を魅了してやまない美しい都市です。
ブルノは隣国オーストリアの首都ウィーンから大変近い立地にあります。都市内外の鉄道やバスなど、交通手段も充実しているため、ヨーロッパ諸国へのアクセスも便利です。
機械、兵器、電気工業、伝統ある繊維工業が盛んな工業都市でもあり、毎年国際見本市も開催されています。また、総合大学や高等教育機関、諸研究所、交響楽団などの文化施設があるモラビア地方の文化の中心地でもあるため、約10万人の学生が暮らす学園都市としても有名です。
劇場、美術館、パブ、カフェ、ショッピングセンターなどがあり、学生が過ごしやすい環境です。更に、シュピルベルク城、聖ペトロ・パウロ教会、遺伝子学者メンデルがエンドウの交配実験を行った修道院跡にはメンデル記念館も残され、歴史的な遺産に触れられる点もブルノの魅力です。
医学部教育を充実させるBohunice大学附属病院とSt. Anne’s大学附属病院


マサリク大学には2つの附属病院があります。
そのうちの一つであるBohunice大学附属病院は、大学キャンパスとの連絡橋で直結している56の診療部門がある地域中核の病院です。病床数は1,230床あり、設置されているICU Neology Urgent Centre(救急・集中治療室)には、最新のCTスキャンが導入されています。外来患者の往来が多い地域最大の病院で、同病院の別館には、小児科と再生医療科も設けられています。
そして、もう一つの大学附属病院であるSt. Anne’s大学付属病院は、看護医療に特化した、225年の歴史をもつ由緒ある病院です。同病院には、International Clinical Research Centre(国際臨床研修センター)があり、新世代の科学研究が行われ、世界各国の医療機関から注目を置かれています。
どちらの大学も臨床医学の教育と研究の場であり、医学部と密接な関わりを重視しています。
二つの大学附属病院での実践的な病院研修を通して、医学生は、医療現場で医療のプロとして対応できる技術を身に付けます。また、医学生が医師から直接講義を受ける機会もあり、医師としての現場の対応力を十分に育成する環境が整っています。

マサリク大学には、大学周辺に寮が10ヶ所、アパートが1ヶ所あり、自分の生活スタイルに合わせて、生活環境を選ぶことが出来ます。
寮の部屋は主に2人部屋で、キッチン、冷蔵庫、バス、トイレが完備されている他、ベッドや勉強机など、生活に必要な家具も常備されています。各部屋にはインターネットの接続環境も整っており、学生が快適に生活できる設備が設けられています。各寮やアパートにはレセプションが設置されており、セキュリティー体制も整っています。
寮にはテレビルームやコンピュータールームなど、学生交流が出来る共同スペースが設けられているものもあります。また、アパートには、レストランやカフェテリア、スポーツジムなどが隣接しており、多くの学生が利用しています。
医学部キャンパスの向かいには、大型のショッピングモールがあり、Academic Canteen(学生食堂)、銀行、スーパーマーケット、携帯ショップ、レストラン、カフェ、衣料品店、電化製品店など、学生生活に必要な物も、気軽に揃えられる利便性の高い環境が整っています。
月々の平均家賃は、学生寮3,500CZK~(約18,000円~)、アパート9,000CZK~(約45,000円~)になります。Masaryk International Medical Students Association

MIMSAとは、医学部英語プログラムの学生が組織し、在学生を支援する団体です。
留学生のためのオリエンテーションやスポーツアクティビティー、学業支援セッションなどを企画運営しています。MIMSAの活動に参加することで、授業以外でのクラスメイトとの交流や他学年の医学生とのつながりを広げることが出来ます。