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特殊な断層写真撮影装置が脳の謎を解き明かす(医学部留学)

Unique tomographs can help unveil the mystery of the brain

マサリク大学研究所の研究員は、脳や脊髄の機能や構造を映し出す2つの特殊な断層撮影装置の導入を開始しました。

1億チェココルナで購入したこの機器で、研究員はパーキンソン病やアルツハイマー病、 癲癇や精神分裂病など多くの重大な病気を検査することができます。また、健康的な脳の機能を研究することで、自動車運転時の危険行動や音楽の知覚を研究することも可能になりました。

「この研究所では、様々な科学分野の共同研究によって発展を成し遂げた良い事例があります。それは例えば、医学や生物学、物理学、心理学、人類学、音楽学など、科学分野を融合することで、“人の精神とはどのように機能するか”についての知識の幅を格段に広げることが出来ました。」と、マサリク大学のRector Mikulas Bek は語ります。

3.0テスラの磁場を導入した2つのメディカルスキャニング機器は、技術とソフトウェア領域の独特の組み合わせによって成り立っており、そのパラメータは他の病院で使われている機器とは大きく異なります。 「最先端の磁気スキャナーは、人体の解剖的詳細、機能的工程を映し出す新たな可能性を生み出します。」と、機器メーカーであるシーメンス社は話します。

「磁気共鳴画像診断により、正確な測定結果を算出できるようになり、今までチェコにはなかった詳細な測定を可能にしています。」と、脳と人間の精神研究のコーディネーターであるIvan Rektorは語ります。

 

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磁気共鳴と結合されたEGG(脳波)測定器の準備をしている様子

 

最新機器導入前には、まず、パーキンソン病とアルツハイマー病についての国際的な研究を含め、どの機器が使用できるかを調査しました。数年間に渡り、医師は選ばれた患者をモニタリングし、病気の症状や遺伝子検査の結果、患者の脳の解剖図と機能図を比較しました。「こうして結集された知識を将来、病気の早期診断や予防に役立てることが出来ます。」とRektorは語ります。

例えば、この機器を利用することにより、スポーツ研究学部の専門家と共に、どの程度の定期的な運動が初期のアルツハイマー病の症状と進行にどう影響を与えるかをモニタリング出来ます。

「この研究は軽度記憶障害の患者とボランティアの人々によるコントロールグループにより、スポーツ研究学部にて半年間のダンスと運動プログラムを通して行われます。そして、結像法を用いて、脳の状態、注意力や記憶力の機能をモニタリングします。私達は運動が生活の質を向上させ、病気の進行をも遅らせることができるであろうと考えています。」とRektorは加えて述べました。

この新しい機器は、多様式機能画像解析のための研究所の一部になっており、研究者が数ヶ月に渡って、特別な脳波図などを使用するような幅広い研究を行うことを可能にしています。