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イフラヴァ病院での臨床研修(医学部留学)

Practice training in Jihlava Hospital

ブルノの医学生、イフラヴァで病院研修を実施

マサリク大学医学部は、イフラヴァ病院と教育協力関係を結び、昨年から病院研修を開始した。

イフラヴァ病院は、年間20名ほどの臨床研修生を受け入れ、主に内科や外科の実習を実施している。「学生は病院実習で得た実践的な知識を、大学にフィードバックしてくれます。また、有用な情報や必要な研究題材を発見したり、逆に無駄を減らした効率的な方法も見つけたりもします。」とマサリク大学学部長のイリ・マイエルは語る。

この病院では、総合医療の学生や医療に携わる人たち、卒業前の実習生に夏期研修を実施している。病院と大学の両機関は学位プログラムだけでなく、大学院専門教育の認定でも協力している。病院が課題としていることを卒業論文の主題にし、マサリク大学医学部との共同研究として公示することができるようになった。

 

イフラヴァ病院の医院長ルーカス・ヴェレブもこの協力を賞賛している。「この協力体制が成功したことを非常に嬉しく思います。これは、マサリク大学が我々の病院を信頼してくれたという名誉ある証であり、わたしはこの協力関係に本当に感謝しています。」とヴェレブ医院長は話す。

ヴェレブ医院長は、今後更に多くの若い学生がイフラヴァ病院の実習に参加し、卒業後もイフラヴァ病院で働き続けることを期待している。「世界中で医師の不足が叫ばれている中、チェコ共和国も例外ではなく、多くの医学生が海外へ流出してしまうという現実があります。しかし、この病院実習の実施により、病院での仕事を学生たちに体感してもらうことで、彼らがイフラヴァに愛着を感じ、この場所で仕事を続けたいと感じてもらえる可能性がより高まることを期待しています。」とヴェレブ医院長は説明する。

イフラヴァ病院は、現在1,300人の従業員が勤務している。ヴィソチーナ州の地域の中核病院であり、研修生はこの病院の集中治療室での実習機会もあるなど、幅広い内容の病院研修をうけることができる。

※ Jihlava(イフラヴァ):チェコ ヴィソチーナ州の都市。ブルノから93km南西に離れた場所にある。